理系の学科を専攻をしていた経験のある方なら「機電系」という言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。これはカンタンに言うと「機械系」と「電気系」をひとまとめにした総称です。
機電系エンジニアの技術は普段の私たちの生活にかかせない、自動車、テレビ、冷蔵庫などの電子機器や電化製品を作る際に使われており、その技術は日々進化しています。
"手に職をつけたい"という方にはピッタリの機電系の仕事を特集します。
業界の市場に関してですが、技術革新と時代のニーズと共に全体的に売り上げは上昇傾向にあります。それに合わせて、年々仕事の需要も高まっているので、求人数は増えています。また、専門知識や技術を要するので、平均年収も他の職種に比べて高めの傾向があります。しっかりとした技術力を身につけていけば、安定して幅広く活躍できる業界と言えます。
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機械工学や電気・電子工学を専攻していた方が主ではありますが、職種によっては未経験であっても積極的に採用している企業もあります。
また、エンジニアというと「残業が多い」というマイナスなイメージがあるかもしれませんが、働き方改革も進んでいて残業時間はかなり減っています。情報保守の観点から客先常駐型の案件が多く、大手メーカーが主なので大手企業ほど残業規制が厳しく、残業時間の減少傾向にあります。
今回は「機械設計」と「電気・電子設計」と「組み込みエンジニア」の仕事をピックアップして解説します。
機械設計はその名の通り、機械が動くしくみを設計する仕事になります。主な業務内容としては構造・形状・機能を図面に起こしていくことです。CAD(Computer-Aided-Design)というソフトを使用して、設計と製図を行っていきます。その他、製品の強度、コスト、安全性などを考えて詳細をつめて図面を完成させていきます。自動車を中心に電車、航空機、スマートフォンなど様々なものを設計します。
平均年収は他職種より高い傾向にあり、常に必要とされる職種なので安定性があります。
また、現場で経験を積みながら技術力をつけていく仕事なので、経験を積むほど給料も上がっていく傾向にあります。
電気・電子設計は電気回路、電子機器などの設計を行うことです。私たちが日ごろ使っている自動車、パソコン、スマートフォンは電子機器は電気・電子の仕組みによって動いています。仕事内容はそういった仕組みの開発、評価、解析など多岐に渡ります。
電気・電子設計の仕事は専門的な知識や経験を必要としますが、経験が浅い人はまず設計者の仕事をサポートする仕事を行いながら、設計全般に関するスキルを身につけていきます。経験を積んでスキルを身につけたのち、上流工程にステップアップしていく仕事になります。
組み込みとは、電化製品等の個々の機械の中に組み込まれたコンピュータを制御するシステムのことです。組み込みエンジニアはそのシステムを設計、開発、テストをするというのが主な仕事になります。私たちの日々の生活でなくてはならない、自動車、テレビ、洗濯機、電子レンジも組み込みシステムによって動いています。
年々、技術革新と共に仕事も増え、エンジニアへの需要が高まっています。平均年収も他職種より高い傾向にあり、安定性もあります。若手が不足している現状もあり、未経験であっても受け入れてくれる企業もあります。やる気さえあれば確実に技術力を積んで活躍できる仕事と言えます。