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第58回:【いま、海を見てきたよ。】
いま、海を見てきたよ。
あたりまえのものを見つけ、
あたりまえのことをすることが一番難しいな、やっぱり。
いつでもそうだ。
船は波を切り裂いて、白波を立てて進む。
青空は雲があることによって、青さを際立たたせる。
いつでもそうだ。
きみの相手は、きみ自身、たった一人だけだ。
海や空や人は、それを映し出す鏡だ。
いつでも。そうだ。
あの人は言った。
記念すべき初期衝動に戻れ。と。
愛はどこにでもあり、どこにもない。
俺はきみのことが好きだ。
はっきりと深く強く好きだ。
きみが思っとるいじょうにね。
俺の悪いくせは、
とことん人を好きになり、
自分を捨てそうになること。
だから、俺はとことん自分を愛す道を選んだ。
それこそ、地獄。
いつしか、あの心に手を突っ込んだ時から、
俺は自分の弱さに震え、海を見ても、女と寝ても、
あれを言わなければよかった、
あの一手をうっとけばよかった、
とビクビクし、泣きそうになりながら、
淋しさが独り歩きする夜に、
何とか凍える心を抱きしめ、ホッとする瞬間を得る。
そんなことを続け、鍛え、続ける。
を繰り返し続けてきた。
これは、これからも続いていく。
ことをなんとか受け入れる。
だからなんとか生きる。
そう、きみもすでにご存じのとおり、
きみの心がそう叫んでいるように、
残念ながら、その道を生きることになる。
きみの中に潜むその可能性に俺は嫉妬する。
ありがとう。
お互いに生き残っていることに感謝をし、
人生の情熱の一場面を燃やし続けよう。
きみが思えば俺はそこにいる。
俺が思った時、きみがそこにいることを信じて。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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気が強いくせになんだか泣き虫だったね
ポロポロ涙こぼれてるのに
泣いてなんかないって言いはって
がんばれがんばれ
いつでもここにいるから
帰って来ていいんだよ
そう思えばあとひとつふたつ
できる我慢もふえるでしょ
がんばれがんばれ
〜〜 SION 「がんばれがんばれ」 より 〜〜