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第57回:「人間の可能性」よ、ありがとう。こころから。
「船より海より地球より、
広くて大きいものとは何だろうか?
それはこころだ。
内側に潜れば潜るほど、
拡がる宇宙だ。」
太平洋の大海原を切り裂く、
3週間の「心の旅」から帰ってきました。
とある船上学校のカウンセラーをしてきました。
今、僕の心はとても喜んでいます。
それはとてもシンプルなこと。
生徒というのもおこがましい、
心の闇から光を産みだす素敵な人間たちから、
「人間の可能性」
を存分に頂いてきたからです。
彼らは、見たこともない感受性と優しさで、
「愛しくも悲しき人間の性」を僕に観せてくれました。
人のことを思う力が強く、
感受性や思考力が強く、
想像し、創造することができる人間。
そんな彼らを生きづらくしてしまうのが、
ましてや、彼らの心にレッテルを貼ってしまうのが、
今の日本の学校や社会だということを改めて痛感しました。
「僕はそれらに喧嘩を売りに行きます。絶対に。」
そんな言葉をこの場に残せるぐらい、
彼らの生きる姿勢に、言葉に、沈黙に、
僕は毎日、感動の涙を流し、
生きている上で、これまでになく勇気づけられました。
彼らに大切なものを数多く頂きました。
そんな奇跡の毎日でした。
僕の
「感情」「思考」「行動」
それらは分け隔てなくここにあり、
「こころ」に「ことば」が馴染んできとります。
自分が自分に近づいとります。
本当にありがたいことです。
11階建ての船。
朝焼けと夕焼けの区別が付かない、360度水平線の海。
何かの仕業としか思えない、風と波の彫刻物。
そんな様々な大きなものを見てきましたが、
なによりも深く広いのは、
やはり、そこでも、人間の心でした。
情報に操られ、死の無い楽観主義にまみれ、
自分の心が、自分自身をはみ出すことを望み、
「生きている実感」を感じ取ることをやめた日本人。
「生きている実感」を手に入れたいがために、
心に名前を付けられながらも、
ひたすら自分と向き合い、死に近づく、
つまりは生に近づく、弱く優しい日本人。
「何か」を感じ取れていないのは、
いや、
「正常」なのは、どっちだ?
ということを、真正面から体感してきました。
学んだことを実践できる、
秒針を研ぐような、1分1秒がありました。
みんな生きたいし愛したい。
人にやさしくありたい。
だからもがく。
もがけ命よ。
心の内側が世界の情景として表れるに過ぎない。
全部自分で決めている。
悩みなくして何が人生だ。
自分と向き合い地獄を生きろ。
公の場でのコラムなのに、
ためになることを何も残さない覚悟ですが、
今の日本には、
「手段」や「Do」
が多すぎる。
そんなもんはいらん。
「志」や「Be」
熱い思いが足りない。
今、ここに熱が残れば、それだけでいい。
そんな自分勝手な思いを残し、今回を終わります。
あなたの「生きる」に対する発見によってのみ、
人は「生きている実感」を得るんだ。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
次回も、よろしくお願いします。
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ココロ熱くお待ちしております!!
凍る根雪のその下で
私の幸せ春を待つ
人を信じて傷ついて
転ぶ涙の水たまり
まさかまさかの坂道登りゃ
もうすぐ夜明けの陽が昇る
〜〜 伍代夏子「夜明け坂」より 〜〜