皆さんこんにちは。 第27回目の質問にも多くのご回答をお寄せいただきました。 感謝致します。 ようやく秋も深まってきましたね。 朝晩の冷え込みもきつい印象です。 さて、転職にあたり、多くの人が「やりたいこと」を求めて活動を 進めるかと思います。 私もそうでした。 「今の環境ではやりたいことができない。先が見えない。 ならば自分のチカラを試す意味でも転職だ!!」 となるのは、今の時代自然な流れなのかも知れません。 しかし、いざ転職すると思った通りにいかない。 「希望の仕事に就けなかった・・・、話が違うじゃないか・・・」 よくある話です。 最近私の周りでも同じようなことが起きました(詳細は書けないですが・・・)。 そりゃそうですよね。 転職先の会社が、自分の思い通りに動いてくれるわけがないのです。 確かに転職時は「君には期待している!やりたいことに思う存分 取り組んでくれ!」と言われます。 しかし、企業は「生き物」。 常に動いているのです。 今日決まったことが、明日にはひっくり返ることもあります。 そのような経験をしてきているにも関わらず、「次の会社は違う!」 と考えてしまうのは何故でしょう? 完全に確証バイアスがかかってしまっていると言わざるを得ないです。 そして想いが叶わないとわかったら、「それならば起業だ!」という方向に行く。 もちろんそれ自体が悪いわけではないのですが、「〜でないから」と単純に 考えるのはあまりにリスクが大きいと思いませんか? 「やりたいこと」が頭の中で膨らむことは、とてもエキサイティングで、 想像力が豊かになる時間です。 やりたいことを具現化・実現することは、現代のビジネスマンにとってはひとつの 到達したい理想ではないかと考えます。 しかし、そこには落とし穴もあるわけです。 皆さんご存知の通り、「やりたいこと」=「できること」では、必ずしもないのです。 ここは転職後力発揮の上でも、かなり重要なポイントになります。 「やりたいこと」が「できること」と同じ内容、同じレベルであればよいのですが、 違うことの方が多い。 そこをしっかりと区別することが、転職を考えるときのファーストステップの 一部だと言えるでしょう。 「当たり前じゃん」と言われそうですが、今転職に直面しているみなさん、 「やりたいこと」だけを見ていませんか?あなたの「やりたいこと」は あなたが「できること」と同じ内容で同じレベルですか? その間に差異があれば、当然転職後のチカラの「出方」が違うはずです。 自分は出しているはずのチカラが出ていないとすれば、「やりたいこと」への想いが 強すぎ、「できること」への考察が足りなかった可能性があります。 企業もそこを見ていて「やりたい(できる)って面接で言ってたけど少し 違うなぁ。じゃあこの人は、この仕事に就いてもらうか」ということに なっても何の不思議もないのです。 転職活動を始めたばかりの人も、佳境に入りつつある人も、一度 自分の「やりたいこと」「できること」を再考してみてはいかがでしょうか? そしてその「差」が見えると、それを埋めるための施策も考えられます。 場合によっては転職の時期を少し先に延ばす意思決定がなされるかも知れません。 しかし、それは前に進むために必要な時間なのです。 自分の足元を固めると、転職後力発揮の土台が見えてきます! 第28回目の質問です。
今抱いている「やりたいこと」「できること」を可能な限り全て 紙に書き出してみてください。 ※誰に見せるわけでもないので、思っているままを書いてください。