整備士のお仕事は、皆さんが毎日利用するバスやタクシー、そして自家用車などを整備し、正常かつ安全に自動車を走行させる上で、必要不可欠であり、社会と人の安全のためにも重要なお仕事です。そして自動車を整備する自動車整備士になるには、実務経験を積んで認定された後、国が提供す検定試験に合格して整備士になる方法と、工業高校や民間の整備工場などで講習を受けた後、民間の認定試験に合格して整備士になる方法です。
そしてこれらの資格には等級があり、3級、2級、1級等に分かれています。そして自分自身で工場などを営業したい際には、2級の資格がなければいけません。
ここまで説明したところで、意外とこの職種に就くのは難易度が高いと考える人もいるかもしれませんが、3級では受験した人の57〜67%が合格し、2級:81〜94%、1級:43.2%となっており、決して難しい資格試験ではありません。また、この自動車関係のメンテナンスの仕事は、慢性的な人手不足である職種でもあり、業界では引く手数多となっています。ですので、車が好きな人にとっては、大変に適した職業であるといえるでしょう。
自動車整備士の東京エリアでの平均年収などの傾向は、どのような現状になっているでしょうか。自動車整備士の平均給与は、ボーナス込みの有無で増減してくるようですが、東京エリアでは、全ての年齢と性別を総合して月収がおおよそ29万円前後となっているようで、平均年収は350万円から460万円ほどです。
この給与平均は、他の業種と比較しても高いということが伺えます。そして東京は様々な産業や業種の中心となる地域としての特色があるので、他のエリアよりその平均が高くなるという背景もあるでしょう。そして近年では多くの工業製品がコンピューター化されて来ているように、自動車のエンジンなども電子部品で制御されている時代がやってきました。
これらのコンピューターが多く用いられている自動車の整備の工程は時にして大変に複雑で、多くのスキルを必要とします。しかし、これらの整備を確実にこなせる整備士の需要は大変に高いです。特に一級整備士の資格を持ち、自動車のコンピューター制御に関しての知識を持ち合わせたメンテナンスマンは、巷の工場のみならず、車のメーカーなどでも大変に重宝され、需要の高い職種であるということが言えます。