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給料の使い道よりも先に新卒者がするべきは明細などの確認

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新卒の給料はどんな使い道がある?出費の可能性も踏まえて計画的に使うには

新社会人になって初めて受け取る初任給は、誰にとっても特別なものです。使い道をあれこれ考えるのも楽しみのうちですよね。感謝を込めて両親にプレゼントを贈ったり、旅行や買い物など自分のための小さな贅沢をしたり、堅実なところでは早速貯金に回したりと、選択肢はいろいろあります。

しかし、新卒で初めてもらった給料をきちんと計画的に考えて使えたかどうかという経験は、実はそこから先の数ヶ月、あるいは数年にわたる自分なりの金銭感覚の基本になるかもしれないのです。

社会人になると、交際費などの思わぬ出費を急に迫られる機会が増えてきます。手元にあるお金を好きに使っていたら、いざという時に余裕がなくて大慌てする可能性も少なくありません。

しかし、まとまった収入を何にどれくらい使い、何割を貯金すれば安定してお金を回していけるのか、最初のうちは感覚としてなかなかわかりにくいものです。上手なやりくりの仕方を身につけるための、計画的な給料の使い道について考えてみましょう。

解決方法

人と比べる必要はゼロ!給料の内訳を確認することから始めよう

お金の使い方は、その人が毎月どれだけの給料をもらっているかによってももちろん変わってきます。新卒でまだ自分なりの生活スタイルが定まらない間は、もしかしたら友人や知人の話を聞いて「そんなに家賃の高い部屋に住んでるの?」「同じ年なのにもうそれだけ貯金できてるなんて…」などと焦りや不安を感じることもあるかもしれません。

しかし、生活スタイルはその人の環境や価値観によってまったく違って当たり前のもの。周囲の人と比べてあれこれ考えるよりも、自分の収入に見合ったお金の使い道を見つけることの方が先決です。生活の中で何にどれだけお金を使っているのか、まずは支出の内訳を確認することから始めてみましょう。

●確実に出て行くお金を把握しておく

1ヶ月の生活費のうち、毎月ほぼ同じ額で固定されているのが主に住宅、自動車、保険にかかるお金です。特に家賃は、多くの人にとって毎月の身近な支出であり、賃料が収入の何割くらいを占めているかによって、その他に使える額が大きく左右されます。

家賃の適正額はおおよそ給料の3分の1、という話もよく耳にしますが、それが万人に当てはまるとは限りません。むしろこの通りに賃料を設定してしまうと、思った以上に家計を圧迫してストレスを感じるという声も多く聞かれます。

住居を決める際の条件は人それぞれとはいえ、新卒でも初任給の額がだいたいわかっているなら、家賃という固定費が負担になりすぎることのないよう、月収とのバランスを頭に入れておいた方が良いでしょう。

また食費に関しても、理想の割合はだいたい収入の15%程度という数字がよく出てきます。

とはいえこちらも、住んでいる地域の物価や自炊と外食の割合などに影響されますので、一概には言えないところです。

大切なのは、「自分が一ヶ月に最低限必要な額がどのくらいなのか」をしっかり把握することです。一般的な数字は参考にはなりますが、すべて真似しようとしても難しく、かえって息が詰まってしまいます。

食費や光熱費、通信費、交際費、娯楽費用などの比較的流動しやすい支出のうち、どの部分は我慢できるか、どの支出は妥協できないかを、できるだけ客観的に考えてみましょう。

その上で、食費に4万円、光熱費に1万円、通信費に1万円…、といった具合にだいたいの予算を決めて、残りは貯蓄に回すと決めておけば、少々使い過ぎた月があっても翌月に節約を心がけてバランスをとることもできます。

●上手な貯金の仕方を見つけよう

「毎月必ず一定額を貯金する」という目標を掲げていても、実際の生活に追われていると、つい手元にあるだけ使ってしまってほとんど残らないといった経験をする方も少なくないと思います。

しかし、思わぬ病気や怪我の治療費が必要になったり、冠婚葬祭に包むお金など、まとまった金額が出て行く機会は意外と多いもの。いざという時に頼れる貯蓄があるのとないのとでは、人生設計における安心感も全く違います。

そんな時には毎月の給料を先に一定額貯金し、残りで生活を組み立てるという方法もあります。自由になる額が少なくなる分、やりくりが大変そうなイメージがあるかもしれませんが、放っておいても貯蓄ができていくので案外楽だという意見も多い方法です。自分で管理するのが面倒なら、自動積立定期預金などを活用するのも良いでしょう。

給料とは、自分の持っている能力を雇用主に買ってもらって得るお金であり、まさに生活の根本を支えるものです。学生時代の小遣いのように、欲しいものに対して好きなように支払ってばかりはいられません。得られた額の範囲内で、収入と支出のバランスをどうとっていくかを、あらかじめ大まかに把握しておくことが大切です。

スマホを使って簡単な家計簿メモをとったり、貯金のための口座を別に作って生活費と切り分けるなど、自分に合った管理の仕方を上手に見つけていきましょう。新卒で初めてもらう大切な給料の使い道をよく考えることは、将来にわたるやりくり上手の第一歩になるはずです。

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