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第4回:【さよならだけが人生だ】
暖かい風が心をくすぐり、
甘酸っぱい思い出が、
目の前をよぎるようになり始めた今日この頃、
みなさん、はやりの風邪をひかずお元気でしょうか?
冬の終わりと春の始まり、
別れや出会いの季節。
もう少し掘り下げると、
「別離」と「誕生」の季節です。
皆さんにとって一度きりの冬、
心から泣きましたか?
「愛してる」の一言を誰かに言いましたか?
「心の定期健康診断」
またの名は、
「会社じゃ教えてくれない心の扱い方」
時間のある時に読んで頂けると幸いです。
「今日という一日は二度と来ない。」
よく言われることですが、
本気でその気になって転職活動に向かっていますか?
ちょっと暑苦しいことをいいましたね。
もちろん強制はしませんが、
今回は私なりの考えやストーリーをふまえ、
「死を思い今を生きる」
そんなことを述べたいと思います。
私の憧れの先輩がいました。
職業は公設秘書です。
自民党党首選挙に出馬して、
皆さんもよく知っている方の秘書をしていました。
名ばかりの秘書ではなく、
とても論理的に意見を述べ、
権力に甘んじている政治家に殴りかかったり、
(正当にですよ)
政界にはびこる惰性を、
中途半端なままでは絶対に許さない熱い男でした。
「日本を変えるのは一人一人の国民だ。」
よく言われることですがこれは嘘です。
(極論ですが)
私達はどうしたって、
法の下で生活を送っています。
それは政治家が創っています。
「まず政治家を変えるのが国民だ」
(政治家も国民だという枠を越えて)
彼はいつも強く語っていました。
使命感に燃え、
国についても教育についても、
かたや芸術についても、多大なる知識と実践力を持ち、
ユーモアに溢れた豪快な男で、
政界でも将来を大変期待されていました。
ところが、彼は30歳にしてガンになりました。
髪の毛、眉毛が無くなり、
それでも毎日、朝まで大好きなワインを片手に熱弁を奮い、
そのまま、議員会館で激しく働き、
誰よりも活動的に生きていました。
しかし、病魔はやはり甘くありません。
段々と無限に見えた体力がかげり始めました。
彼の彼女から路上で倒れたと連絡が入り、
泣きながら私が迎えに行ったこともありました。
そんな彼が、
私に助けてもらったことを恥ずかしながら、
「申し訳ない、申し訳ない」
と言いながら、
お店にあったペーパータオルに書き残した言葉があります。
この世を去る一ヶ月ほど前でした。
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命儚く散ろうとも、
夜明けには何かが変わると信じ、
立ち向かい、
人を愛し、
国を愛せ。
先代達の作ってきた歴史を受け入れ、
自分達の時代により良いモノを残せ。
心は散らない。
死を見て燃えろ。
その為に熱く生きろ。
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彼が若くして、
政界に石を投げ続けていたことは確かです。
強く人の心に残っていたことは確かです。
皆さんに、「国を変えよう!」とか、
「熱く生きよう!」ということを、
この場で言うつもりはありません。
ただ、彼の何が驚異的だったか。
それは「体力」です。
私が思うのは、
何かを変えたい、守りたい、
と強くなった時の心が発してくれる「体力」です。
その中でも、
「死」を意識して見えてくる「体力」は凄まじいものです。
それはやはり「精神」からきているからだと思います。
私達が唯一抱えてる持病は「死」です。
人々は皆「死」のキャリアです。
仕事でも遊びでも、
まずゴールを決める。
その「ゴール=死」を人生にも設定してみたらどうでしょうか?
している方もいると思います。
より「死」を現実的に感じること。
そこで産まれる、
どうしようもない悔しさや淋しさに、
打ち勝つために今この一瞬を精一杯生きる。
目の前の仕事に、愛にがむしゃらになる。
私は臆病なので、
そこでやっと二度と無い時間を、
そして、人生を感じられます。
そこで発生する「体力=ココロ」のちょっとした違いから、
社会を、人の心を、
ちょっとだけ変える何かが顔を出すのかもしれません。
いや、私はそう信じています。
「輝く転職を手に入れるため、
限られた時間を感じること」
これは、私達に与えられた大切なギフトです。
少なくともこの瞬間を共にできたことに感謝。
もっと繋がりたい。
もっと今を濃くしたい。
私はよく思います。
あなたはどうでしょうか?
いつも長くなってしまいすみません。
あなたの思いをぶつけてください。
待ってます!
さぁ、今日もこの瞬間を頑張りましょう!
ありがとうございました!
またお会いしましょう!
佐藤までのご意見、ご感想、悩み事などなど、お待ちしております!
こちらまで!
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ココロ熱くお待ちしております!!
「この杯を受けてくれ どうぞなみなみつがせておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけが人生だ
〜〜干武陵「勧酒」/和訳:井伏鱒二〜〜