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第8回:「とある心理カウンセラーの面接論:後編〜心理学的背景を交えて〜」
【人間は顔に出る。】
人間は顔に出る。
よく言われる言葉ですが、これは真理です。
前回の思いを引きずった感情論ではありません。
今回は、しっかりと学術的背景を拠り所にしたお話をさせて頂きます。
心理学者アルバート・マレービアンという人の実験結果があります。
その実験結果によると、
人が他人から受け取る情報の割合は、
●表情55%
●声のトーンやテンポ38%
●話す言葉の内容7%
となっています。
私たちは相手が話した内容の実に13倍以上の情報を、
顔の表情や仕草、声の質などで受け取っており、
それをもとにして、相手のことを
「好きか嫌いか」「有能そうか」「信頼できそうか」
などの判断をしています。
つまり、バーバルコミュニケーション(言葉による自己表現)より、
ノンバーバルコミュニケーション(言葉以外による自己表現)のほうが、
人間関係に与える影響が大きいのです。
これはとってもとても重要なことだと思いませんか?
面接試験の時、あなたは自分がどのようなことを言えば、
面接官の気持ちの良い反応を得られ、
その会社の内定をもらうことができるかを考えます。
はい。そうなのです。
上記のデータのように、
その時点で、相手の面接官が何を元にして、
あなたから情報を受け取り、採用!不採用!を決めるのか、
というその基準が既にずれてしまっているのです。
どんな顔をして、
どのような声のトーンで、
どういった身振り手振りで、
心の奥底からわき出る思いを相手に伝えることができるのか、
その一点をまずは考えるべきなのです。
もちろん、
言葉でないと理解し合えない部分は大前提としてあります。
しかし、皆さんご存知のように、
これだけ情報も溢れ、ノウハウ本も溢れる時代、
人が口にする内容は、さほど違いはないのです。
人事担当や、面接官は知っています。
その先を求めているのです。
言葉にならない「何か」を。
皆さんもその先を求めているはずです。
同じことを言っても、内定をもらう人、もらわない人の違い。
その先が、ずばりここにあるのです。
面接論には様々な形があります。
良いと思います。
ただ、今回のお話としては、
皆さんの中に少しでも言葉以外の意識を、
強く持って頂く機会になれたらいいな、と思っています。
だって何よりも、
私たちの多くの人生の一場面は、
言葉にならない「何か」によって創られ、
その世界を生きているわけですから。
うまいこと言っているけれど、何か信用できない彼。
どうしようもなくアホだけれど、
どうしてもかわいがってしまいたい、
面倒を見てやりたいと思う後輩。
そんな人々があなたの周りにもいて、
あなたは、その「何か」を元に人と関係し、
人生に色を付けているのです。
つまりは、言葉にならない「何か」は、
転職のために必要なわけではなく、
生きていく上でもとても重要な要素です。
そんなことが今回はお伝えできたら、と思いました。
皆さんの感じた思いもフィードバックして頂けたら幸いです。
では、今日はこの辺で。
今回もお読み頂き、
ありがとうございました!
またお会いしましょう!
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