佐藤由明プロフィールはコチラ
第15回:【ナミダクンサヨナラ】
========================
「ナミダ」
何かに追われとるように
焦るように遊んできた僕達も
心うたれる人
心震えるモノをそれぞれみつけ
そしてつかもうと涙をためとる
いつか自分の生きた証を自分自身に
そしていつか自分に自分で感動しようと涙をためとる
あいつは透明な優しい涙を
僕はわずかに塩辛い涙を
(2001年8月10日 編)
========================
私は20歳の時から6年間、
一日一編、詩を書き続けました。
社会人になり、
忙しさに甘んじ、
読んで字のごとく「心を亡」くし、
毎日は書けなくなってしまいましたが、
今でも2、3日に一編は書いています。
数としては、3000編を超えました。
私の「ココロの鏡」=「詩」です。
その中でも、冒頭の詩は、純粋な詩。
20歳の時の詩です。
唐突に詩自慢みたいな話になりましたが、
今回は詩のテーマでもある
「ナミダ」について語りたいと思います。
「涙はそこからやってくる。
ココロのずっと奥の方。」
〜ブルーハーツ〜
と歌いたいところですが、
外は暑いのでサックリと。
ずばり、涙は「血液」でできています。
ただ、98%が水分です。
そして、ビックリなのですが、
その涙は感情によって含まれる成分の濃度が違うのです。
涙腺は、
三叉神経、交感神経、副交感神経、
の三つの支配を受けており、
涙自体が自律神経と大きな関わりをしています。
「喜怒哀楽」によって涙の味が変わります。
(感情によって含まれる成分の濃度が変わります)
嬉しい時、悲しい時に流れる涙は、
心身を落ち着かせる神経、
「副交感神経」
が刺激されることによって分泌されます。
これは、薄口で味のしない涙になります。
怒れる時、悔しい時に流れる涙は、
心身を緊張させる神経、
「交感神経」
が刺激されることによって分泌されます。
これは、しょっぱく塩辛い涙になります。
そして、味は味として、
ここからが肝なのですが、
涙には、脳から分泌されるプロラクチン、
副腎皮質刺激ホルモン等、
ストレスに反応して心身に緊張を強いたり、
免疫系に影響する物質が含まれています。
つまり、感情が溢れ流した涙には、
ストレス物質が含まれているのです。
涙と一緒にストレス物質が流れ落ちます。
やりましたねぇ。
しこたま泣きましょう。
最近では心理用語にもなっている
「カタルシス」と言う言葉があります。
心の中に溜まっているものを吐き出す。
浄化作用のことです。
(もともとは体内にたまった汚物を、
体外に排出し体内を浄化するという意味のギリシャ語)
涙はそんな心強い作用があるのですね。
「仕事が嫌だ、転職も決まらない。
もう、涙なんて出やしない。」
そんな「泣き言」(それこそ泣き言!)を、
最近、とある後輩が言いました。
「泣けばいいんだよ。思いっきり。」
と言う返答に対し、
「いや、本当に泣けないんです。
本当に涙が出ないんです。」
と言うのです。
これは絶対に心にも良くないです。
改めて、
皆さん、泣きましょう。
「笑いは健康に良い。」
とよく人は言いますが、
涙だって健康に良いのです。絶対に。
だから、大いに泣きましょう。
涙君と本当のさよならをしたら、
君はもう本当に終わりだぜ。
ということで、
暑中お見舞い申し上げます!
佐藤までのご意見、ご感想、悩み事などなど、お待ちしております!
こちらまで!
↓
http://satoyoshiaki.com/
shukatsu@poeganezia.jp
ココロ熱くお待ちしております!!
男がどんな理屈を並べても、女の涙一滴にはかなわない。
〜〜ボルテール〜〜