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第21回:【Such A Good Feeling】
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前回は、
ドラマ「ロングバケーション」
の中のセリフの一つ、
「男女の友情って言うのは、
すれ違い続けるタイミング、
もしくは、永遠の片思いのことを言うんです」
について考察し、
「期待しない」「依存しない」
関係って素敵では?
というような話をしてきました。
あなたは、
男女の友情って
あると思いますか?
ないと思いますか?
と、投げかけておいて、
今回は、
SONYの元常務で、
CDやAIBOを開発された、
天外伺朗(土井利忠)さんの考えを
テーマにしていきたいと思います。
天外さんは、
著書「非常識経営の夜明け」の中で、
こんな事を書いています。
(※下記は、私なりの解釈であり、概要です)
『これから必要とされる組織は、
今までの合理主義的なものではなく、
人間は合理的ではないということを前提に、
極端とも言える徹底的な「信頼」を基盤に、
「やり過ごし」さえできるような組織のことだ。』
この「信頼」と「やり過ごし」
というキーワード、とても大事だと思うのです。
特に合理的な現代では、
「論理的に」「効率的に」「迅速に」
こんな事ばかりが唱われます。
グローバルでスピーディーな時代には、
必要な事柄ではあると思うのですが、
一方で極端に人間らしさが失われているなぁ、
と私も考えていました。
「体温」のようなものが欠けていると思いませんか?
もう少し具体的に言うと、
「忘れる」「葛藤する」「許す」
そんなことが、それこそ、
許されない社会になってきていると思うのです。
「言い訳」の上手い人や、
人のあら探しをする人が、評価される社会。
人間らしさはどこへいってしまうのでしょうか・・
ノーベル賞候補にもあげられる
遺伝子工学の第一人者で、
DNA解明の世界的権威・村上和雄教授も、
著書「アホは神の望み」で同じようなことを提言していらっしゃいます。
そんなことを、
頭の片隅に置きながら飲んでいる時に、
ふと、友達が前回のロンバケの言葉を吐いたのです。
ふと、何かが分かった気がしたのです。
私にとっていつも大事な、
「言葉にならない何か」
が曖昧なまま頭の中を駆けめぐります。
頭と言うよりも、心の中を。
「感じるのは確かだが、
言葉にすると不確かな何か」
期待せず、依存せず、
「言葉にならない何か」に従い生きる。
これが無ければ、
男女の友情は無いはずなのです。
この「あるかないか」が議論になるということは、
とてもいいことだと思うのです。
有る可能性も無い可能性もあるのですから。
と、
なんだかブレインストーミングのような
モヤモヤを投げかけながら、
今回は終わりにしたいと思います。
たまには答えを断定せずに・・・
「やり過ごす」ことで、
後々、見えてくる光があるのですから。
(もちろん、一番大事なのは、
合理的な部分とのバランスです!)
さて、あなたの頭をぐしゃぐしゃにして。
失礼します!
今回もありがとうございました!
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きっと真理は、いつもそうですが、
どこか中間どころにあるんでしょう
~~ドストエフスキー「未成年」より~~