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第23回:【命をかけて生きるを活かす】
唐突ですが、昔々の話です。
人々は、日用品を「つけ(クレジット)」で買っていました。
そのつけを年末に清算しており、この支払いが出来るかどうか、
が庶民にとっての一番の心配ごとだったそうです。
つまりは「生き残れるかどうか」を問われる時期だったので、
残り少ない大晦日までの日々を何とか、
あなたも私も迎えられますように、という切実な思いから、
「良いお年を」
の意味が来ていたそうです。
そんなことを知り、感動した、
「死生観」が大好きな佐藤です。
年の瀬です。
一つの終わりから一つの始まりに繋がる瞬間(とき)です。
歳を取るごとに、
「さよならから始まる大切なこと」を知ります。
はたして、皆さんもそうなのでしょうか?
今回は、
「生活」と「命」と「松」
三つの漢字のお話をして、
一年を締めくくりたいと思います。
「生きる」ということを常に考えている私ですが、
体験を得、知る毎に無知を知り、
守るものが多くなって行く度に思います。
生活とは大変だ。と。
それはそうですよね。
読んで字の如く、
「生きるを活かす」
ことが「生活」です。
「生きていても死んでいる」人がいるこの時代に、
「死んでも生きている」人はいます。
生きるとは何でしょうか?
それはつまり、
「生活」=「生きるを活かす」
を続けることにあるのだと感じています。
では、どうすれば、生きる実感を得、
生きるを活かし続けることができるのでしょうか?
続いて、
「命」という字を見てください。
あなたが愛する人、
あなたが憧れる人、
あなたが尊敬する人は、
きっと「一点突破」
一つのことにひたすら打ち続けている人だと思います。
「一点突破」という言葉から、
水の一滴一滴が岩を砕く姿を想像するかもしれません。
ランチェスター戦略を想像するかもしれません。
生きる実感には、
一点に対する継続がつきものだと思います。
そんな中で、再び、
「命」という字を見てください。
「傘の中で一つを叩く」と書きます。
日本語は素晴らしいです。
生活の中に命があり、
命の中に生活があります。
年の瀬に、
この二つをお伝えできることだけで、
私は幸せ者なのですが、
素晴らしいなぁ、という日本語を、
大切な方に、もう一つ教えて頂いてしまったので、
蛇足ながらにお伝えさせて頂きます。
「松」という字です。
日本は古来から、「十八」という数字に、
秘宝が宿るとされてきました。
「人間のなんたるか」がそこにあるとされてきました。
「南無阿弥陀仏」にもその数字があるとされ、
空海や沢庵和尚はそれらを大変大事にしたとのことです。
一年の始まり=元日には、
その「十八」を「公」にするということで、
「松」が飾られるようになったということです。
人間は、日本人は、
本当に素敵な生き物です。
この年末、自分の起源に戻り、
お父さんやお母さん、ご先祖様に感謝をし、
自分を振り返り、自分を未来に押し出してやりましょう。
さて、皆さん。
なんとか残り少ない数日を生き残り、
「良いお年をお迎えください。」
今年も一年ありがとうございました。
感謝。
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生活するとは、この世でいちばん稀(まれ)なことだ。
たいていの人は、ただ存在しているだけである。
〜〜オスカー・ワイルド『社会主義下の人間の魂』より〜〜
人は生きねばならぬ。 生きるためには戦わねばならぬ。
名は揚げねばならぬ。金はもうけねばならぬ。
命がけの勝負はしなければならぬ。
〜〜徳富蘆花〜〜