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第47回:【リアルカウンセリングスト−リー 2】
本気で偉大なことを未来に思い、
口で立派なことを言う僕も僕で、
近い過去を省みて、
言葉にならない気持ち悪さを抱くのも僕。
「痛みを分けてくれ。」
と本気で思いながら、
痛みで前に歩けないのも僕。
2月の冬の気配は、
いつもそんなことを教えてくれる。
始まるための終わりの匂い。
僕はその匂いが大好きだし、
毎日の中にあふれている、
夜と朝の間も好き。
人間の人生も同じ模様。
もっともっと自分に対して負けていこう。
人に嘘をつかないために、
自分に嘘をつけないようになるために。
さて、
リアルカウンセリングストーリー、
第2回目です。
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※下記内容は、当事者さまから、
守秘義務、個人情報に関して、
公開の承認を頂いております。
【殴られても殴られても・・・好き。】
VOL.2
〜〜自分の存在意義〜〜
少し風の強い、しかし、空気の乾いた冬の昼下がり。
彼女は顔に包帯を巻いてあらわれました。
詳しく聞いていくと、付き合っている彼に殴られたとのこと。
頬骨を折っていました。
もう別れなきゃ!
って思いますよね?
ところが、事実関係は事実でしかなく、
心の中に一般的な常識は通じません。
彼女の心に焦点を当て、さらに詳しく話を聴いていきます。
「殴られるのは本当にいや。
でも、殴られた後、
泣きながら謝る彼を見て、私は自分の存在意義を感じるんです。」
彼は本当に私を愛してくれている。
私も彼を本当に愛している。
「愛」という言葉の残酷性を感じながらも、
深く感情を引き出すことに、集中していきます。
「ダメなのはわかっているんですが、本当にダメなんでしょうか?
彼の涙はとても純粋で、私も彼も、
今までにないぐらいに相手のことを思えているんです。」
人間の心は良くも悪くも、可能性に満ち溢れています。
そこでは、常識は通用しません。
これは、序章かもしれない。
暴力、そして、その後で生まれる強い絆、
矛盾だらけではあるけれど、
現状、聞く限りでは、まだ若干の均衡は保たれている。
暴力を二人で失くしていけば、
このままこれを糧に、二人は本当の愛を育てていくのかもしれない。
しかし、その一方で、逆に転がっていってしまったら・・・
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人間は大きな幸せを前にすると、急に臆病になる。
幸せを勝ち取ることは、不幸に耐えることより勇気が要る。
〜〜 下妻物語より 〜〜