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第48回:【リアルカウンセリングスト−リー 3】
ひとりはさびしいから、
人の体温が欲しくて、
人のことを好きになる。
自分の事のように好きになった人のためになりたいから、
相手の心の中に入っていき、
当たり前にしなければならないことを、
怖がりながら、
相手を傷つけてしまうことにおびえながら、
嘘はいけないから、
精神をすり減らしながら情熱をもって伝える。
こちらがまっすぐ素直なら、
相手も本気になって伝えてくれる。
器の違う、自分の、
相手の心の光や心の闇に対して、素直に生きる。
返り血を浴びながらも、
何とか一歩を踏み出す。
そのために、だからこそ、
世界で一番分からない、
最も厄介な自分の心と向き合う。
そんなわがままな人間関係をする。
しているだけなのです。
僕という人生は。
ということで、
リアルカウンセリングストーリー、
第3回目です。
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※下記内容は、当事者さまから、
守秘義務、個人情報に関して、
公開の承認を頂いております。
【殴られても殴られても・・・好き。】
VOL.3
〜自分の感情とぶつかり始める〜
暴力は「受ける人」が、深層心理で求めているというケースもある。
そして、その匂いに敏感に反応する「与える側」の人間がいる。
元々、そうではない人間同士でも、
影響し合い生きていく人間の心は、
ふとした拍子に、ありえないことがありえることを生んだりもする。
「惹かれあう」ということは、
お互いの深層心理の欲望を満たしあうことでもある。
暴力と謝罪を絆に、
愛を維持しようとするカップルは実は少なくはない。
ただ、おおかた破滅する。
受ける側の身体的な傷が、心の傷として成長してしまうから。
与える側の心が、殴ることにより生まれる自己嫌悪にむしばまれてしまうから。
後日、やはり、といえど、想像を超える連絡が来る。
今度は、彼女一人だけの身体的な傷ではなかった。
新しい命が、殴られて流産してしまったというのだ。
二人でつくったはずの絆は、
あってはならない形で強められることとなる。
子どもを殺してしまっても、
彼女は彼のことが好きだと本気で言った。
その感情に嘘はなかった。
彼女との会話の中で、
感情をとことん引き出し、感情の言葉を拾い、
彼女に投げかけていくと、彼女自身でも気づかない感情が出てくる。
あるいは、自分の感情とぶつかることが始まってくる。
「えっ、彼といるとキツイ。なんて、私言ってないですよ、先生。」
「なんで、彼と出会ってなければ、、なんてことを言い出すんですか?」
それらはすべてたった数秒前に、
彼女自身の口(心)から出てきた言葉だった。
しっかりと伝える。
伝えるものはこちらの意思ではない。
彼女の心の奥にある、彼女自身の本当の感情だ。
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傷ついたのは、生きたからである。
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