皆さんこんにちは。 第33回目の質問にも多くのご回答をお寄せいただきました。 感謝致します。 さて、2011年3月卒業予定の大学生の就職内定率が異常に低いことは、報道等で ご存じのことと思います。 厚労省・文科省の調査(2010年12月)によると68.8%と過去最低とのこと。 もちろん学生も最後まで粘ると思うので、4月までにはもう少し上がるのだと 考えるのですが、これは大変な事態です。 当然転職市場にも影響が出ていると思われます。 耳に入ってくる転職希望者の声は、 「職歴にも自分の力にも自信があるのになんで決まらないんだろう」 というものが比較的多いように感じます。 しかしながら、お客様先などでお話しを伺うと 「今のウチに合う良い人がいたらすぐにでも採用したい」 と言われます。 終身雇用を前提として大量採用をし育成するという手法から、企業の成長や 戦略に合わせて、そこにはまる人材を都度確保するという手法に変わってきて いるという側面もあるのではないかと考えます。 単なる需要と供給だけの問題ではなさそうです。 学歴や職歴が良ければ就職や転職に有利という考えも変わりつつあるのかもしれません。 優秀な人材でも、なかなか希望通りの転職ができないという状況は続くのかもしれません。 「なかなか受からない」方は、その経歴を拝見すると確かに素晴らしいのです。 有名企業で手腕を発揮され、輝かしい成果を挙げられている。 転職経験のある方は、行く先々で突出した結果を出している。 でも、なかなか受からない。 「なんでだ??? なんで自分が落ちるんだ?????」 と思いますよね? 大半の採用担当者は「すごく優秀なんだけどなぁ」「経験豊富でいいんだけどなぁ」と言われます。 じゃあなんで採用しないの?と思いますよね。 「タイミングとマッチレベル、そして直感」 これが理由なのではないかと考えます。 「この人がどうしても欲しい」と思っても、募集枠における条件が異なれば 採用を見合わせることがあります。 優秀な経歴を持っていても、「ウチには優秀すぎて・・・」という声も出ます。 これは、応募者であるあなたが悪いわけではないのです。 企業は「とりあえず採用しておこう」ということができない状況なのです。 「イヤイヤ、ちゃんと募集要項を見て、タイミングも自分の職歴とのマッチ具合も 確認してから応募してるよ!」 という方もおられるでしょう。 間違いないお話です。 しかし、企業としては「なんとなく違う」「身だしなみがちょっと」 「元気がない人だ」「言動がネガティブなところがある」など、 どちらかというと書面ではわからないところで判断をすることも多いのです。 採用担当は、まさに「この人元気なさそうだけど、転職後元気になれるのかな?」 「わー、爪がすごく伸びてる!もしかしてお客さん先にこの状態で行ってるのかな? うちに入った後もこんなだと困るな」などで合否の判断をしているところも 多いのです。 ちょっとした面接時の言葉や行動、見た目が、合否の分かれ目だったりするのです。 なかなか決まらないと、表情も暗くなりがちですし、面接時にもポロっと つらい本音がでてしまいがちです。 採用担当は、そのような状況を直感的に捉えています。 デキるのに決まらない理由は、そこ「直感」にあるのかもしれません。 ちょっとしたことに気を配ってみましょう。
「面接前、どんな準備をしてますか?誰が聞いてもOKな言動、 誰が見てもOKな見た目になってますか?」 ※準備として想定問答を考えることも大切ですが、やはり 「人となり」はしっかりと見られます。 そこを基軸にすれば、職歴などがより輝いて見えるはずです。