10医療・福祉系
臨床QC
製薬メーカーが開発した、治療効果が見込まれる化合物を患者に投与し、その効果と安全性を実証することを治験といいます。さらに、その結果を厚生労働省に申請し、医薬品としての承認を得るまでのプロセス全体を臨床開発といいます。臨床QCとは、臨床開発が適正に行なわれているかをGCP(Good Clinical Practice:医薬品の臨床試験の実施の基準)などの厳正な基準をもとにチェックし、適正かつ円滑に臨床開発を推進する役割を担います。
必要な知識・スキル
臨床試験が科学的にも、倫理的にも適正に行なわれるよう管理する重要な仕事ですので、当然ながら求められる知識・スキルも高度になります。臨床検査技師や看護師、治験モニター・コーディネーターなどの経験者、MR、薬剤師などの経験者または有資格者など医療・医薬の現場での経験、資格が必要不可欠です。
仕事の適性
医師や製薬メーカーの担当者、被験者など多くのスタッフと関わることから、高いコミュニケーション能力が欠かせません。また、人命に関わる臨床開発の現場で、不正が行なわれないようチェックするという役割も担っていますので、正義感と責任感を常に意識する必要があります。
収入の目安
医薬品開発の最前線で活躍する、専門性の高い仕事になりますので、収入面で恵まれているといえるでしょう。30歳くらいで年収500万円程度は見込めます。