仕事を辞めたい方の声｜合わないというだけは甘えだと思われそう

仕事への情熱 仕事に対して情熱を燃やし、毎日上を向いて会社に行く人はどれだけいるのでしょう。むしろ、会社に向かう足取りが重く、毎日下を向いて出社する人の方が多いと思います。仕事が苦痛に感じてしまう理由は人それぞれですが、だいたいは人間関係だったり、忙しすぎて休む時間がなく、精神的に追い込まれてしまい、自分に合わないと感じてしまうことです。また、肉体的に限界を感じてしまい、苦痛だから辞めたいと思ってしまう人もいるでしょう。

しかし苦痛だし仕事が合わないからと辞めてしまうと、社会的に落ちこぼれと見なされてしまうのでは、という恐怖心を抱いている人が多いと思います。また、周囲に辞めたいという気持ちを相談しても、「合わないだけで仕事を辞めたいなんて、それは単なる甘えだ」と一蹴されてしまうかもしれません。甘えだと思われるのが怖くて辞めたいという胸中を打ち明けられず、どんどん深みにはまっていってしまう人もいます。

辞めたい理由そもそも、働き始めた当時は、自分に合う仕事だから就職したというケースがほとんどでしょう。それが時間の経過とともに、合わないと感じるようになってきて、やがて苦痛へと変わっていくのです。なぜ合わないと感じるようになったのか、冷静に分析するべきです。仕事のやり方が変わり、自分の持ち味を発揮できなくなった、職場の雰囲気が変わり、居心地が悪くなったなど、考えてみると辞めたい理由がいろいろと浮かんでくると思います。

ただ、現実問題として、合わないから辞めたいと簡単に口に出せる社会じゃないことも事実です。なぜなら合わないから苦痛だというのは、単なる甘えだと思われがちだからです。確かに仕事が苦痛でも、辞めたいと口に出さずに、一生懸命働いている人はたくさんいます。ですが、すべての人が苦痛に耐えて、辞めたいと口に出さずに働いていけるわけではありません。他の人には甘えだと認識されるようなことが、当人にとっては甘えではなく、とても重大な問題なのです。ただ、甘えと言ってくる人が悪いというわけでもありません。何十年も働き、たくさんのことを経験してきた人には合わないから苦痛という感情が甘えに思えるのです。しかし時代は変わってきています。

最近はストレス社会です。仕事が合わないことによる苦痛ででストレスを抱え込みやすい時代なのです。ですから合わないことで仕事を辞めたいと思うことは、必ずしも甘えとは限りません。甘えという言葉を恐れる余り、苦痛な胸の内をさらけ出せずにいると精神的に病んでしまいます。辞めたいと思うことは甘えではないと心に唱えましょう。きっと楽になり、甘えという言葉が気にならなくなるはずです。