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地方での転職活動は困難?何を武器にしていくか勝負

一般的に、東京、名古屋、大阪、福岡といった都市部で就職活動をする人が多い傾向があります。しかし、県によっては都会もよりも地方の方が就職しやすいことも。地方での転職活動についてお伝えします。

求人倍率は地方のほうが高い?

求人倍率は地方のほうが高い?

求人倍率とは、求人数を求職者数で割った割合です。求人倍率が高ければ、転職に有利だということになります。都会のほうが当然、求人倍率が高いと思いがちですが、実際には求人倍率の高い地方も存在します。

【求人倍率ランキング】
1位 東京都 3.34
2位 広島県 2.78
3位 石川県 2.66
4位 福井県 2.58
5位 島根県 2.51

6位からは愛知→岐阜→岡山→長野→宮城と続いていきます。

中国地方や東北は就職しやすい?

広島県が第2位ということを意外に思う方も多いかもしれません。もちろん、1位の東京都は求人倍率の高さは際立っているので、転職活動のため東京行くのは間違いなく有利になりそうです。しかし、名古屋、大阪、福岡へ転職活動のために引っ越ししたとしても、かならずしもいい求人に出会えるとは限らないことがわかります。

地方での転職活動のメリットは?

今はIターン転職なども増えており、都会で一旦就職していた人が、地方で転職活動するケースも増えています。ちなみにUターンもよく聞く言葉ですが、若干意味が違います。

  • Uターン:進学、就職で地方から都会に出ていた人が、地元で就職すること
  • Iターン:都会出身で都会に進学、就職していた人が、地方で転職活動すること

出身地がどこにあるかによって呼び方は変わってきます。そして、U,Iターンともに地方で転職活動する場合のメリットは、やはり自宅通勤が出来て自分の時間や家族との時間が増えることではないでしょうか。長距離通勤の場合、往復で4時間かかる場合があります。24時間しかない1日のうちの4時間を通勤に使ってしまうのは、人生において無駄な時間が多くなってしまうことにもつながります。もちろん、通勤時間を読書に当てるなど時間の使い方を工夫することはできますが、やはり長距離移動は辛いものです。あるベッドタウンでは、一日のうちで一番混み合う時間帯が6時過ぎなのだそうです。冬ならまだ真っ暗な時間帯なのに、駅前やホームは人で満員、都会では考えられない異様なラッシュが見られるくらいです。

地方に転職出来れば、同じ家賃でも広い賃貸を選ぶことができ、住環境が改善できます。自然に恵まれた環境で子育てができたり、有機栽培の新鮮な野菜や魚介類も手軽に手に入れられる機会が増えるでしょう。通勤時間が減る以外のメリットも多く感じられるのが地方での転職活動といえます。

地方で転職活動~デメリットもある?

地方の場合、新規事業を起こす会社が都会よりも少ないことから老舗企業の求人が多く、業界、業種、職種が限定されるデメリットがあります。地方で就職活動や転職活動をされた方はご存じでしょうが、求人広告は毎月同じ企業から出ていることさえあります。大手企業の工場などがあれば、求人は集中しますし、その工場や老舗企業への転職を省けばかなり少ない求人数であることも。また、職種も介護など福祉関連の求人が多いのも特徴です。

ショッピングはじめアミューズメント施設が少ないのも地方の特徴です。その代りキャンプやハイキング、サーフィンなどが趣味の方には地方への転職はメリットとなるでしょう。自分の人生の優先順位を改めて考えてみる必要がありそうです。

職種で決めるのか業種で決めるのか業界で決めるのか?

地方での転職活動を検討するなら、まずは自分が何に対して譲れない部分を持っているのかを整理してみましょう。職種だけは譲れないのであれば、地方でも比較的探しやすいと言われています。

ですが、業種、業界と範囲の限定がなされる部分において譲れない場合は地方での転職は困難だと言えそうです。地方ではその業種、業界がないこともあるからです。

その場合、都心での転職活動が必要です。企業のブランド力=終身雇用の時代にあぐらをかいていてはいけない時代です。大企業だからといって倒産はないとは言い切れないからです。大手企業であっても何が起こるか分からないですから。昨年までテレビCMを流していた企業が、翌年に倒産することも有り得るのです。

地方も転職活動の範囲に入れるべし

都会で集中的に転職活動を実施していた場合であっても、地方も転職活動の視野に入れることが成功につなげる1つの手段です。転職を成功させる範囲を広げることになるからです。都会に住みつつ通勤しながら地方で働き、慣れてくれば地方へ引っ越すとことも考えられます。転職活動はタイミングも大切です。諦めずにコツコツと探すようにしましょう。

まずはその地方へ行ってみることも1つ

もし物価の安い、求人倍率が高い地方へ引っ越しを検討する場合、いくつかの候補地が出て来るでしょう。まずはその地方の様子を知ることで転職や生活するイメージも沸くので、旅行などで家族と一緒に出かけてみるのはいかがでしょうか。観光地巡りをするだけでなく、生活圏となりそうな地域を歩いてみるだけでも、まちの雰囲気を知ることができます。これまでとは全く違う生活への第一歩となるかもしれません。ぜひ実際に自分の目で確かめてみましょう。