仕事を変えたい方の声｜スキルに自信がなくて辞められない

2つのパターン転職希望者、つまり仕事を変えたい人は二つのパターンに分けられます。

まず一つ目は、自分のスキルが今の仕事に活かせていないので、もっと自分のスキルを有利に活用できる仕事に変えたいというもの。もう一つは、今現在嫌な思いをしているので転職したい、職場を変えたいというものです。

仕事を変えたい・職場を変えたいという転職希望者のほとんどは後者です。仕事上のキャリアアップを目指すのではなく、何かしらの不満があって仕事または職場を変えたいと思うのですが、その最たる理由の根源は「職場の人間関係」です。

仕事内容が少しぐらい不満でも、人間関係が良好で安定していれば職場を変えたいという気持ちは浮かばないものです。しかし、仕事にやりがいを感じていても、上司がヒステリーであったり、後輩がトラブルメーカーであったり、理不尽な嫌な思いを日々感じていると職場を変えたい、転職しようと思えるものです。それなら今の職場を去ってしまえば良いのですが、全ての人が簡単に実行に移せるほどの実力を持っているとは限りません。今、職場を変えたい、転職したいと思っている人の中には「自分には転職に有利なスキルがないから無理」と思って諦めている人も多いのではないでしょうか。

仕事を変えたいと考えた時、キャリアや資格がある人が有利と考えてしまいます。しかし実際に企業が求めるものはTOEICなどの仕事に直結するスキルだけではありません。もちろん職によっては英語スキルが必須であったり、ITスキルが有利となるものもあります。それらの能力は転職活動において有利なこともまた事実ですが、実はもっと転職で有利なスキルがあります。

それは「コミュニケーション能力」です。空気を読み、適切に話をすることができる能力であり、これは社会生活で最も大切なスキルであり、企業にとっても求められるもの、つまり転職に有利になる能力です。特殊な技術職でない限り、仕事において会話術は必要です。交渉、商談、接待などなど、対外的に友好な関係を保ち、利益を生み出すには人とのコミュニケーション能力が最も大切です。

そして会社人として大切なのは人を動かす力、育てる力です。

大切な力技術の高い一人よりも、周りを動かす能力や後進を育てる能力のある人が増えれば会社としては100人力。そういった社員は会社の宝となります。また、職場に理不尽や自分勝手な人がいると周りが職場を変えたいと思ってしまうように、コミュニケーション能力に欠けた人がいると社員の離職率の増加やモチベーションの低下につながり、会社にとって負の存在になるという側面もあります。

そのため、資格などのスキルを持っていなくても、コミュニケーション能力に長けているところを転職活動でアピールすることで有利に動きます。 もちろん、職場によっては英語や専門知識など固有のスキルが求められることもないわけではありません。

しかしそれらは多くが求人情報の中に必須条件として明記されているので、応募する前にある程度避けることが可能です。自分が応募できそうな職業を無難に探していけば、むしろコミュニケーション能力の方が評価されやすいかもしれません。

特定の資格を得ようと今から焦るより、持ち前の性格を最大限に活かしてみてください。