仕事を辞めたい方の声｜社畜から抜け出したいのに勇気が出ない

社畜とは？近年、社畜という言葉がよく使われるようになっていますが、この社畜の意味とは、本当は不満があり仕事を辞めたいのに、会社に飼いならされてしまって、自分の意思や考え、良心などを放棄し、まるで家畜のようになった日本のサラリーマンの状態を比喩した特徴的な言葉です。会社と家畜を併せた造語ながら、会社人間、企業戦士などの会社に命を賭ける人たちを表す言葉より、格段に貶められた意味合いといえます。

そして、社畜と呼ばれるような人は、会社人間やワーカーホリックと呼ばれる仕事中毒などの人間とは全く異なることが特徴で、社畜には、自分自身の考えや信念、良心といった思考を自ら捨て、ただ、上司に命じられるまま、決められた範囲の仕事のみをこなす、という意味合いが強く込められています。

また、社畜のおもな特徴は、仕事に於いては、効率よく働くことができず、常に辞めたいと思いながらも、セルフマネジメントを自らすることのない点があげられます。私生活に於いても、自分の意思で行動することができず、常に同じ仕事仲間とどこに行くのも一緒で同じような行動をするなど、単独で行動ができず、ひたすら集団行動にのみ勤しみ、独自の思考や行動が苦手というネガティブな意味合いも込められています。

このように、本音では、仕事を辞めたいのに辞めることができない人のなかでも、社畜になり易い特徴的なタイプという人がいます。いつも仕事を辞めたいと思っているが、お金がないので辞めたいのにやめられない、また、今の仕事は辞めたいが、能力がないので他に転職は無理、さらに、辞めたいが、他の会社に行っても自分に自信がないので、どこにいても同じ、などと考えている人の多くは、会社に足元を見られて、ただ利用されるだけの人間となってしまうことが少なくありません。

社畜の特徴自分の考えや意見を言わないで、会社に利用されるだけの人は、社畜となってしまう危険性が挙げられます。特に、社畜となり易い人の特徴として、常に上司に気にいられるように動いていて、どのような上司でも、どのような命令を受けても、自分の考えは言わず言われたとおりに従うという人は要注意です。上司に怒られた場合、自分に非がなくてもすぐに謝り、また、自分に対する社内の評価がいつも気になっているが、指示された範囲内の仕事のみしかやらないうえ、休日は仕事がなくても上司に言われるがまま出勤し、私生活では、単独行動はなく、会社の同僚といつも行動を共にしているなどが挙げられます。

つまり、社畜になり易い人とは、上司に気に入られるために、上司の機嫌を損ねず、意見をせず、完全にイエスマンになっていることが特徴です。また、常に指示されただけの仕事しかしないので、新たな仕事に関する気付きやアイデアなどは皆無となり、思考が停止しているので、単独行動もできず、上司に言われるがままサービス残業を行ってしまいます。

彼らの状態を見て、社畜状態から抜け出すには転職すれば良いのに、と周囲は思うのですが、本人は思考停止しているため、転職しようという積極的な解決方法への意欲すらわきません。最悪の場合、自分が辞めることで周囲に迷惑がかかるから、と周囲を言い訳にしてずるずると現状を維持してしまうのです。