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娯楽・レジャー・スポーツ
ボウリング場
【ボウリング場 業界動向】
 紀元前約5200年のエジプトの墳墓から発掘された、木で出来たボールとピン状のもの。ボウリングの原型と思われる柱を倒す遊びは古代からあったと推測されている。日本初のボウリング場は1861年に長崎で作られた。開設の日となった6月22日は現在「ボウリングの日」と定められている。

 日本に空前のボウリングブームが起きたのは昭和40年代。日本プロボウリング協会(JPBA)女子プロボウラー1期生の誕生によって急激に人気が高まり、レジャーにボウリングを楽しむ国民が急増する。需要の高まりに応えるかのように、全国各地でボウリング場の建設が進み、特に昭和47年は年間で実に約1400ヵ所もの新規オープンがあるなど、その数は合計で3697ヵ所にも上った。

 しかしブームの終焉によってボウリング場への客足は急激に衰え、完全な供給過多の状況に陥ったボウリング場はその後、たった4年で879ヵ所にまで激減することとなる。以降は徐々に回復を続けてきたボウリング市場だが、社団法人日本ボウリング場協会によると、平成17年3月末現在で全国のボウリング場数は1065ヵ所。平成16年の総収入は約1979億円(総務省統計局「サービス業基本調査」)と、ここ数年は緩やかな減少傾向が続いている。

 国民の認知度が高く、手軽なスポーツや娯楽として幅広い年齢層から親しまれているボウリングだが、娯楽の多様化やレジャー消費の低迷によって、ボウリング施設だけの機能で収益を得るのは困難な状況となっている。そこで最近ではカラオケ、ゲームセンター、ビリヤードなどのサービスと併せた複合アミューズメント施設として営業するスタイルが、若年層を中心に受け入れられている。大手企業がこのスタイルで全国に次々と店舗を設置する動きもあり、競技会の需要が少ない単体サービスのボウリング場にとってはこの先いっそう苦しい経営を強いられる可能性もある。

 業界大手のラウンドワンでは、ボウリング人口の底辺を広げる目的で、プロ・アマが同じレーンで競い合う全国規模の大会を実施している。業界内ではハード、ソフトの両面でボウリングの普及促進を図る試みが色々と行われているが、施設複合化の波に対抗するのではなく上手に融合して、ボウリングというレジャーの在り方を見つめ直す必要もあるようだ。

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