居酒屋業界ですが、現在は業績自体は低迷しているといってもいいかもしれません。リーマンショック以来日本の経済も低迷し続けているわけですが、それに加えて団塊の世代の所得が減ってきたことや人口が減ってきたこと、若年層がアルコールを外で飲まず、宅飲み(自宅で飲み会の略)などが増え、居酒屋へいくことがなくなってしまったことなどがこの業界にダメージを与えているといってもいいでしょう。
業績を維持して居酒屋業界で成功している店の特徴は低価格路線をとっている店が多いです。低価格で家計にやさしい、経済的負担が少ない店舗などは、どちらかといえば業績を伸ばしているほうなのです。また複合業種型も居酒屋業界では業績を伸ばしているといってもいいでしょう。たとえば24時間営業していたり朝食のモーニングメニューを充実させているといったところは業績を伸ばしています。
そしてトレンドに敏感でメニューをいろいろと取り揃えているところなども業績は上がっています。たとえば何かが流行すればそれをすぐに取り入れる、そんなトレンドを追い続けているところは比較的不況に左右されていないようです。
居酒屋業界はどうなっているのでしょうか。実際調べてみたところ低落している市場で新しい店がのし上がる傾向で老舗チェーン店などは後退しているといってもいいかもしれません。外食産業が一番ピークだったのは1992年でそれ以後はバブル崩壊が始まってからかなり低迷しています。居酒屋業界においてはそれ以後を失われた20年と読んでいますし、それはまだ続いているといってもいいでしょう。この20年の間に、老舗で経営されていた居酒屋はどんどん姿を消しています。
市場規模はピークのときに比べると3分の2程度に縮小していて、新規出店というのは少ないように思われますが、逆に新規参入しているところもあるというのが特徴です。そのために競合店同士の競争はかなり激化しているといってもいい状態で業界の順位というのも老舗だから上位になるということはないので、どこが今上位に入るのかはわからないでしょう。
若い女性をターゲットにしているところも多いですが、団塊の世代が退職をしたこともありその世代をターゲットにして狙っていることで売り上げを伸ばそうとしている居酒屋チェーンもありますので、どこのお店も試行錯誤して何とか経営難を乗り越えたいと考えているのが現状です。
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