仕事を辞めたい方の声｜朝はいつも働く理由を考えてしまう

働くことへの理由20代の若手の社会人にとって、仕事というものを人生の主軸にして、働くことに意味を見出し、生活リズムを円滑に循環させるに至るまでの間は、仕事に対する様々な葛藤があり、辞めたいと思うことも一度や二度ではありません。すなわち、働くことへの理由付けに悩むものです。

最も仕事に行きたくない、辞めたい、働く理由がわからないと感じるときは、朝の出勤時になります。朝の目覚めと共に頭に思い描くことは、働くためには、まず通勤途上の満員電車の苦痛を味わうこと、20代という新人の部類にあることから、朝は他のスタッフよりも早めに職場に到着すること、職場に着いた上司をはじめとするスタッフへ朝の挨拶をすること、今日一日の中で取り組む仕事内容の擦り合わせのための朝のミーティングに参加することといった、判で押したような朝の行事を繰り返されることについてであり、いつの間にか朝から辞めたい理由を探していることに気付きます。

朝の目覚めも悪く、一気に疲れを覚え、仕事に行きたくない、辞めたいと思うことも少なくありません。出勤前に、朝の身支度をしながら考えることといえば、今日の仕事をどのようにこなしていくかという前向きなものではなく、本当に自身が出勤して働く意味があるのかということばかりになります。心身共に、出勤したくない、辞めたい理由に溢れかえります。

まだ、20代という身分において、仕事の核心部に自分の意思を反映させて働くことは少なく、指示に従わざるを得ないことが多くあります。朝一番の先輩諸氏からの指導は最もなものではあるにしても、自分が朝から小間使いのような立場に置かれていると、働くことに疑問を感じ、辞めたいと思うものです。仕事の具体的な内容についても、自分にしかできないものというよりも、誰が働くことになっても支障がないことばかりのため、仕事に身が入りにくく辞めたい理由になりやすいものです。また、学生時代に取り組んできた分野が、何ら仕事に生かされることがないという点についても、辞めたい理由のひとつとしてつきまといます。

そのような理由探しと辞めたい気持ちが渦巻く日々を過ごしていることで、働くことに対する疑問、働く理由の不明確さは増え続け、次第に仕事に携わっていることそのものに嫌気がさしてきます。すなわち、辞めたい気持ちの高まりは、退職や転職といった理由付けに傾き始めます。

気持ちを沈静化ひとつひとつの仕事に対して、その取り組み方法、検討理由、結果についての評価は、不慣れである以上、必ずしも上司の意にかなったものというわけにはいきません。そこには叱咤もあり、様々な指導の仕方があります。時には、自分は必要とされていないのではないか、自分という人間を嫌っているのではないかと感じることもあります。人間性そのものを否定されたようなイメージを植え付けられてしまうこともあり、これも働くことに拒絶反応を起こし、辞めたい理由になりやすいものです。辞めたい気持ちを沈静化させないことには、周囲にも迷惑をかけることになります。