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コンピュータ・電子部品
コンピュータ周辺機器製造業
【コンピュータ周辺機器製造業 業界動向】
 コンピュータ周辺機器の種類は非常に幅広く、入力装置だけを挙げてもキーボード、マウス、スキャナ、トラックボール、バーコードリーダー、デジタルカメラ、OCRなど様々である。パソコンの性能が向上し、ブロードバンド環境やWi-Fi環境が家庭レベルにも浸透したことでネットワークが大きく広がり、画像、音声、動画などの効果を使った色々な楽しみ方が可能となった。

これによって周辺機器に対する需要も高まり、各機器の専門メーカーも業積を伸ばしている。経済産業省の「平成25年工業統計表」によると、「記憶装置製造業」「印刷装置製造業」「その他の附属装置製造業」を合わせた事業所数は205(従業者4名以上)、出荷額の合計は1兆3277億円となっている。

コンピュータの持つ可能性はまだ底を見せていない印象があり、今後も新しいシステムの開発によって周辺機器の市場拡大へとつながる流れが期待できよう。一方でプリンタ(3Dプリンタ)やモデムといった既存の機器についても、技術革新によってさらに使いやすく改良されていくものと思われる。

最近では低価格志向によってリーズナブルな商品も多いことから、購買頻度の高さという点でも活性化が期待できるが、ディズニーなどのキャラクターデザインをあしらった商品も既に多く見られており、ファッション性という側面からの戦略も容易なことから、幅広い年齢層のユーザーを取り込めるメリットも考えられる。

パソコンの売上が一時期より思わしくない状況が続いており、周辺機器の需要にも少なからず影響が及んでいる。ハードの売れ行きが大きく関係してくるだけに、発売が待たれる「Windows 10」の登場に合わせて市場が活性化を取り戻すことに期待したい。

またサプライ関連商品についても、売上の主流となっているUSB対応のアクセサリーには扇風機やクリーナー、ライトなど便利なアイテムが発売されており、今後もアイデア次第でヒットにつながる可能性の大きな市場といえるだろう。

家庭用ゲームも通信機能を利用したソフトが次々と発売されているが、周辺機器メーカーにおいても簡単に無線LAN接続ができるアダプターが発売されており、ユーザー層の中心となる子ども向けに難しい設定を省いた便利さがセールスポイントとなっている。家庭用ゲームに通信対戦の要素が盛り込まれたことで、ネットワーク関連の機器について参入が見込めるチャンスも膨らんだといえる。

「HD−PLC」と呼ばれる高速電力線通信方式によって、家庭のコンセントからインターネットへの接続を可能とする技術が日本でも実用化された。実効回線速度は80メガビットと発表されており、屋外からの回線を親機モデムで受け取った後、各端末を子機モデムに繋いで利用する形だが、通信ケーブルを要しない接続方法となる他、パソコンを使っての設定も不要であり、子機の増設も可能(最大15台)であるなど、メリットの多いコンセント経由のネット接続。家庭用での普及が一気に進むことも予想されたが、その他の電化製品がだすノイズに弱く、まだそこまで至っていない。

携帯電話の番号ポータビリティー導入によって、ユーザーによる各会社間の持ち替えが活発になった。また高機能なスマートフォンなどの普及により、充電の機会が全般に増えていることもありUSB接続で充電も可能になり、ビジネス向けの需要も高くなってきている。

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