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著者:山崎拓巳発行:サンクチュアリ出版価格:1,200(税込)
昨今、コミュニケーション能力については、ビジネスの場で大きな話題となっている。転職市場でも人間性を判断するときの大きなポイントだ。だが、いろいろな所で話題にはなっているものの、“人間関係に自信がない”“自分に自信がもてない”という人も少なくないのではないだろうか。
本書は日常でもすぐに実践できる、コミュニケーション術を記したもの。発行部数もすでに10万部を突破。コンパクトでお洒落な装丁で目を惹く本だ。著者は本書で、『自分が気くばりをすることで、周りになんとなく喜ばれるようになる。すると自然に気くばりが身に付いていく。そして自分が変わっていくし、周囲も変わっていく』と語る。
著者は、相手に喜ばれるツボとして“仲間を増やすツボ”“自分を知るツボ”“場を盛り上げるツボ”“人をたてるツボ”“空いた時間をいかすツボ”など、25項目を挙げている。その中で注目したいのが“すみやかに和解するツボ”。話し合いとは本来、同意を得るために行なうもの。お互いが持論をぶつけ合うことも時には必要だが、ケンカになってしまっては意味がない。相手をすこしでも認める気持ちこそが、話し合いの中の気くばりなのだ。
仕事でもプライベートでも、コミュニケーションは欠かせないもの。この本から人付き合いの中でどのような気配りをすべきかのヒントを得ることができるだろう。人間関係に悩みを抱えている人にとっては、意外と身近なところで解決の糸口が見つかるかもしれない。そして、少しずつ実践していけば、いつのまにか自分にも変化が表れるはずだ。
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