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著者:品川雅彦発行:幻冬舎価格:1,680円(税込)
万年業界2位の座に甘んじていた老舗食品メーカー「敷島製パン」。大手量販チェーンやCVSチェーンの台頭による競争激化の中、危機に瀕した企業が挑んだ、前代未聞の商品開発。密かに工場の一角で、推し進められたプロジェクト名は、『淡麗』だった。 「食パン」という日常品に、ブランドという概念を導入したマーケティング戦略。そして、それが老舗企業の体質を改善し、月間売上30億円超、ブランドナンバーワンの獲得に導いた。
唐突ではありますが、「人生の目的は何ですか」と問われた場合、どう答えますか。
「お金持ちになること」 「名声を得ること」 「素敵な配偶者を得て、末永く仲良く暮らしていくこと」
等々、人それぞれであろうと思います。私は、その答えに辿り着くまでに、38年かかりました。今から10年ほど前のある日のことです。「人生の目的は」自問自答の中から、シンプルなフレーズが飛び出しました。「幸せになることです」
先に挙げた様々な「答え」は、川で言えば支流のようなもので、源流、源泉にまでは到っていないと悟りました。世の中には「お金持ちだけれども幸せではない人」もいます。「名声」もまたしかり。では「幸せとは何か」。私個人のことは照れもアリマスゆえ、ツマビラカには致しませんが、「自身にとって、生涯を賭する甲斐のある職業に就くこと」も、そのひとつに数えられましょう。
そのために転職をすること。大いに奨励します。商品開発者の皆様は、自らが創り出し、世に送り出したモノが、社会の中でなにがしかの貢献をします。それを最大限活かせる職場で仕事を全うすることで、「幸せ」というものと、いつしか一緒に連れ添っているように思います。
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