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著者:株式会社ワークハピネス 代表取締役社長 吉村慎吾発行:ダイヤモンド・ビジネス企画価格 1,620円(税込)
イノベーターを生む企業に共通する一人ひとりにアイデンティティを形成させる環境とは? イノベーションを生み出してきた企業に共通するイノベーターを育てる仕組みとは? 戦後の焼け野原という混沌(カオス)から、世界第二位の経済大国へと成長した日本。その裏側にはいつも「イノベーター」たちがいた。
ソニーの井深大氏や盛田昭夫氏、ホンダの本田宗一郎氏など、日本だけでなく、世界をも変革させたイノベーターたちには共通点がある。 「ウォークマン」や「チキンラーメン」。すでに存在している、一般的だけれども異質なものを組み合わせることでイノベーションは生まれる。異なる文化的背景や価値観を持つ人やものを尊重することで、大ヒットは生まれる! ホンダでエアバッグを開発した小林三郎氏は本田宗一郎から「けっぱれ!」と肩を叩かれた原体験と、当時の久米社長からの薫陶を受けて「ホンダの安全を守る男」という高いアイデンティティを形成した。
そして著者もまた、大学を卒業し、就職した会社で高いアイデンティティを形成する。多くの事例と心理学、組織論からイノベーターが生まれる仕組みを解き明かす世界初の書籍、誕生。
イノベーターたちはみな、他者の価値観に左右されない絶対価値を持っています。例えばホンダでは、「上司の命令だから」というだけの主体性のない仕事に対して、「おまえは俺が死ねと言ったら死ぬのか!」という定番のツッコミがあるといいます。人から指示されたことをそのまま実行するのではなく、一度自分の中で消化してみる。人から言われるだけの相対的価値に基づく仕事から、イノベーションは決して生まれません。
イノベーターとなるためには、決して譲ることのできない人生の基本的な価値観を見つけることが必要なのです。そして、イノベーションとは創造意欲の賜物です。例えば、20年後の未来は誰もわかりません。そこで論理と分析を用いて考えてみても何も生まれない。理屈ではなく、感じることで情熱は湧き上がるのです。
イノベーターには、自分の作りたいものを絶対に形にするという強い執念が何より必要なのです。このような若者の熱意を活かして、日本を引っ張って行ってくれるイノベーターを育成する企業が増えることを願っています。そして本書がその一助を担う存在となれば、筆者としてとても嬉しく思います。
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