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書籍紹介Review
会議で事件を起こせ
著者::山田豊
発行:新潮社
価格:680円(税込)
会議というと、ただ長いだけ、お偉いさんの顔色を伺うだけ……。こんな会議を劇的に変えるためのコツを記した一冊を紹介。
ビジネスシーンで、会議の場は必要不可欠なもの。会議があってビジネスのステップがあがっていくことだろう。だが、会議といっても、大半は長い時間拘束されるだけで、なんの中身のないものだったり、上役にお伺いを立てるだけだったりで、意味のないものだと感じることも少なくないのではないだろうか。
本書は、今日の会議でもすぐに使える身近な工夫などを記した本だ。とはいうものの、本書は理論的であったり高度な技術を書いているわけではない。極めて実践的な「工夫」である。そのため、ちょっとでも変えてやろうという個人の勇気が、もっとも重要なカギになると著者は語る。この勇気の積み重ねが会議に変革をもたらすことになるのだ。
あなたが参加する会議では、どのような問題が起きているか。他人の顔色をうかがう「様子見現象」、雑談だけで時間が終わる「脱線現象」等の事例が載っている。多くの人が本書の事例に「あるある!」とうなずくだろう。ここで重要なのは、あなた以外の人がどれだけ上記の事象を問題だと考えているかになる。問題を問題として認識することで、はじめて改善しようと動き出すからだと著者は語る。
また著者は、会議を始める前に、どんな目的でどのように進めるかという会議をデザインして、メンバーと共有することがポイントになるという。ごく当たり前のことと思われるが、会議のデザインと共有化ができていないために、論点がずれてしまい、会議の崩壊を引き起こしているのだ。本屋には、会議を改善するためのノウハウ本がたくさん並べられている。だが、ほとんどが欧米の手法がほとんどだ。だが、本書は日本人の特性を活かしたノウハウを記しているので、普段から会議が悩みの種という人には、非常に読みやすい本にちがいない。