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著者:速水敏彦発行:講談社現代新書価格:720(税込)
4月に入社した新入社員も、そろそろ研修を終えて各部署に配属になる頃。「最近の若い子たちと、うまくコミュニケーションがとれるかどうか心配」と、思っている人はどのぐらいいるだろうか。
本書は、若者の感情やモチベーションの変化を記した本。現役の教師を集めたアンケートなどを用い、やる気がなく、謝まらず、他人を軽視し、すぐキレるというレッテルを貼られてしまった最近の若者たちが抱いている心の問題を追及している。
本書の中で著者は、以前に比べて日本人は自分の立場を気にして、他人の立場を考えない他者軽視の傾向にあると記している。人とのつながりが希薄になった社会で、誰もが個性を主張することが求められている。だが少子化の影響で小さい頃から苦労を知らずに育ってきた若者たちにとって、現実を生きることは難しいことなのである。
また著者は、現代社会では個々がもつ感情を相互に交流できる場があまりにも少ないと警告している。それは会社内でもいえることかもしれない。新入社員を迎え、接し方に迷ったりするのであれば、まずはみんなで喜んだりできるような雰囲気を社内に作るようにしてみてはどうだろうか。それが社会の先輩としての役割かもしれない。
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